伝統工芸品とは、古くから受け継がれている技術を使って作られる工芸品や美術品などのことで、それらを作る職人は、熟練した技術を持って品物を手作りします。伝統工芸は日用品として使われるもので台所用品や食器、和装小物やカバン、ペンや人形など様々なものがあり、日本各地域の自然界で採れるものや風土などを生かして地域独特の伝統工芸品もたくさんあります。日用品として使われたり地域独特の品物であるうえ、ひとつつひとつが手作りで使いやすく作られいるという特徴もあるので、日本人だけでなく海外の人々からも人気を得ています。

職人と年収

しかし、全国的にそれらを作る職人が不足しているという問題があります。職人として収入を得るためには熟練した技術の習得が必要で、それを得るためには時間がかかります。そのためなかなか後継者となる人が少なくて伝統の技術を受け継ぐ人がいなくなっていることが問題視されています。 それでも中にはものづくりに興味があり、「日本の伝統工芸品を後世に残したい」「自分でも作ってみたい」という人も増えています。職人になるには、工芸品を作ってきた家庭の子どもや親戚でなくても良いのです。とくに資格や知識は必要がないので、未経験者でも目指すことはできるのです。家族などで後継者がいない場合は、求人を出しているところもあります。ただその求人数はあまり多くないので採用されにくいこともありますが、本当に目指したいなら何回も応募をしてみたり実際の現場に行ってお願いをしてみることで採用されることも期待できます。

将来の名職人

採用されれば弟子のような形で入り、技術を習得するには時間がかかり年収は200万円にも満たない可能性がありますが、それでも根気よく続けていればいつかは自分が作った品物が店頭に並ぶときが来るのです。そのようになるためには特別な資格や知識は不要で未経験でもできますが、必要なスキルもあります。それは技術を身につけるまで続けられるという根気と作業に没頭できる集中力、そして作品の質を上げるための研究をしたり使う道具を磨くなど作品や道具に対する愛着があることが大切です。 弟子入りした時は作品作りをするまでに時間がかかり年収も少ないですが、平均年収は500万円から700万円といわれています。その工芸品の種類や一つの作品を作るために必要な時間や労力などによって収入も変わってきますが、自分の工房を持って単価の高い工芸品を作ると1000万円以上の年収も夢ではありません。