日本には長年の熟練された腕によって受け継がれてきた技術が必要とされている世界があります。その世界というのは、伝統工芸と言われているものの世界で、今現在でも約1300種類ほどの伝統工芸品とされている物があり、それに伴い、その卓越した技術を持つ職人が日夜その工芸品を作り続けています。

代表的工芸品

その伝統工芸品の中でも経済産業大臣が伝統的工芸品として指定する代表的である工芸品こそが、今後も継続して受け継がれていくべき技術であるとされています。この伝統的な事というのは、基本的に100年以上の歴史のあるものを指していて、その地域において様々な基準が置かれていますが、近年の少子化で技術を継承していく物がいなくて衰退していく物も中には今後出てくる着込みです。今はアナログなものよりもデジタルな物を好む世の中になっているので、どうしてもハイテクノロジーの方に若者たちの興味は行ってしまいがちでもあり、実際にインターネットの普及によって人々の生活は大幅に変わりました。今までなかった携帯電話でさえ最初は通話するだけの電話としての機能しかなかった物が、今では小型のパーソナルコンピューターとしての機能を搭載したスマートフォンという物が普及して大幅に変わりました。

技術を次世代へ紡ぐ青山スクエア

ただしそれは、多くのものがこの伝統工芸というものを知らないからであって、少しでも多くの人がこの伝統工芸を知ることによって、良さを広めたり今後その技術を学びたいという若者が増えることになるのではないでしょうか。そのような少しでも工芸品に触れる人が増えるように希望を持って作られたお店が青山スクエアです。この青山スクエアでは、日本全国の伝統工芸品が一ヶ所に集まって展示されています。それだけでなく、月ごとや週ごとにイベントを開催していて、職人さんがその場で実演したりするイベントもあり、工芸品に触れるだけでなく実際にどのような過程で製作されているのかということや、その巧みな技術を目の前で見る事が出来るというチャンスもあります。こうして生で工芸品に触れる事で、日本の素晴らしい文化を知る事が出来るだけでなく、今後この工芸品の職人になりたいと考える若者の増加に貢献している事は間違いありません。仮に興味のない人でも一度足を運べば、その良さに気付くということもあります。今後の日本の伝統工芸の発展などを推進している方の多くが、望まれているような職人がここをきっかけに生まれる可能性を秘めています。