日本を代表する観光都市・京都は、歴史が古い地域ゆえにさまざまな伝統工芸が今も息づいている場所です。京都を代表する工芸としてあげられるのは、「西陣織」「清水焼」「寄木細工」に3種類になります。どれも京都市内に工房を構えており、市内を観光しながら各施設を見てまわることが可能です。

絹と和柄の西陣織

「西陣織」とは着物の反物になる生地で、その歴史は平安時代までさかのぼるほど古いものです。元々は朝廷の天皇や貴族しか身に付けられなかった衣を紡いでいた工房で、その後室町・江戸時代になると上流階級の方々が愛用する着物へと姿を変えました。金糸を織り込むのが「西陣織」の特徴で、豪華絢爛かつ繊細な反物を生み出しています。日本三大工芸品のひとつであり、現在も伝統工芸師によって生地の製法が受け継がれています。

多用な絵柄の清水焼

「清水焼」は1700年代に誕生した焼き物です。清水神社一帯の地域に計5つの窯元があり、ここで湯呑や茶碗が作られています。珪石と粘土を用いた陶芸品で、淡い緑色の釉薬を塗ることから陶器の翡翠とも表現される作品です。京都を代表する工芸品であり、観光客向けの土産とても多くの物産展で販売されています。工房では観光客向けの体験教室も開催されていて、随時自身の手でろくろを回しながら作品作りに挑戦することもか可能です。

質朴で華やかな木工の寄木細工

「寄木細工」は市内の北西部・嵐山一帯で製作をなされている工芸品です。全国各地で寄木細工は多くありますが、嵐山では寄木とはいっても木ではなく竹を使用されています。人形・かご・つづらなどがあり、その歴史は西陣織と同様に平安時代に起源を持っています。もともとは農家が農閑期におこなっていた内職でしたが、緻密な作りの日用品となっていたことから朝廷で生産を奨励されました。現在は1つの工房でした寄木細工は作られておらず、製作に携わってる伝統工芸師は人間国宝にも選ばれました。2019年5月におこなわれた太政祭では、この工芸師が作った輿が使用されています。

京焼の伝統マスター

計3つの伝統工芸品が京都にはあります。どれも歴史があるものばかりですが、観光客でも気軽にそれらに触れられるように工房を見学できるように配慮をなされています。伝統工芸はその名の通り、自然を感じられる味わいの良さと長年培ってきた精巧な技によって生み出されているものです。高品質・高性能な商品ともいえるので、訪れた際には旅の思い出というかたちでも一つは手に取って購入するのもいいものでしょう。